2012.04.30 Monday
作曲家の精神たるもの
今日は、「作曲家の精神たるもの」というタイトルで少し書いてみます。
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生半可な気持ちで作曲に取り組んでも良い曲は一向に作れません。
本格的な作曲を志すならば、それなりの精神の持ち方があり、それが結果にとって重要なのは言うまでもありません。
精神性は作品にあらゆる形で反映されます。
誰かの音楽に甚く感動して、その者に畏敬の念を払う、
そのこと自体はそれで構いません。
構わないのですが、そこで止まってしまっては、己の成長はないのです。
その相手がどんなに偉大な人物であっても、畏敬の念を払うと同時に自分の作曲のライバルだとも思わなければなりません。
それが、スティーヴィー・ワンダーだろうと、ジョビンだろうと、トニーニョ・オルタだろうと、ピッチオーニだろうと、ブライアン・ウィルソンだろうと、です。
はじめから気持ちで負けていては駄目だということです。
ライバルは手強い方が自分自身が一層鍛えられますし、そうやって果敢に牙を剥いて行った方が為になります。
「誰にも負けるものか」と内なる闘志を燃やしたところで、誰かを傷つけるわけではありませんし。
最初は、人真似で良いと思います。
良いところ、好きなところはどんどん盗んでいけば良いと思います。
盗むというと人聞き悪いですが、やる作業は音を自分が理解できる形にして、構築・体系化し、自分なりに再構築するのです。
人真似から始まって、そこから自分なりに前進させる。その為には何が必要か自分の頭で考えていく。そうすればいつか何か掴めるかもしれません。
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実際、音楽を作るときは、こんなことは忘れて作業に集中していますが、
普段の心得として書いてみました。
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