2018年5月15日
Lamp 8thアルバム『彼女の時計』リリース



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陰鬱な70年代前半のブラジル音楽
1972年から73年頃にかけて、リリースされたアルバムは全体的に陰を帯びている。
ブラジルでの話しです。


この頃のブラジルは、軍事政権による弾圧等、時代背景的に何か背負っているものがあったことがうかがえるが、僕はそこら辺あまり詳しくない。
もちろんこの時期に明るく陽気なアルバムを発表したミュージシャンだって居るだろうが、なぜだか全体的にやたらと暗いのだ。


特にその中でもミルトン・ナシメントの『Milagre Dos Peixes』とエドゥ・ロボの『Edu Lobo』が象徴的だと思う。
どちらも1973年作。





他に1973年のものでいうと、シコ・ブアルキの『Chico Canta』。

ジャケットからして何かありそうだ。
このアルバムには曲調だけ聴けば陽気な曲もある。


ジョビンも73年に『Matita Pere』を発表した。

70年代になるとジョビンも暗く重い曲調が目立つようになった。

そもそもそういう雰囲気はエドゥ・ロボやミルトン・ナシメントが早い時期から打ち出していたし、シコ・ブアルキにも共通した何かを感じる。

シコ・ブアルキの中だと、特に71年の『Construcao』の前半部分が暗く重たい。


ジョビン、シコ・ブアルキ、エドゥ・ロボ、ミルトン・ナシメントあたりのこういう雰囲気が、どう影響を与え、また、受け合っていたかはわからず、気になるところ。



それとはまた違う感じだが、
ジョルジ・ベンの71年の『Negro E Lindo』は、後半に優しい雰囲気がありつつも、重たいストリングスが入ったマイナー調の曲が印象的。



カエターノの前衛的な内容のアルバム『Araca Azul』やイヴァン・リンスがちょっと変な編集を採り入れたアルバム『Quem Soe Eu?』は1972年リリース。





イヴァン・リンスやジョルジ・ベンのアレンジで有名なアルチュール・ベロカイのソロ・アルバムも1972年。
『Quem Soe Eu?』やイヴァン・リンスのその一つ前の作品のテイストに近いものがある。




ミナスの名盤、ミルトン・ナシメントとロー・ボルジェスの『Clube Da Esquina』やロー・ボルジェスのファースト・ソロ・アルバム、ジョイスとネルソン・アンジェロの共作アルバムなど、1972年にミナスの 街角クラブの面々によって次々と名作が作り出された。







さらには、ミナスに深い関わりを持つドリ・カイミやシモーネの1stアルバムも1972年リリースで、どちらもモノクロのジャケットが印象的である。





こんなアルバムも72年リリースだった。
ほとんど聴くことはないけど。。




エドゥ・ロボがプロデュースしたクアルテート・エン・シーのアルバムも72年。

エドゥ・ロボの雰囲気が含まれているのが、たまらない。


ミナスからは73年にはこんなアルバムが生まれる。
ベト・ゲヂス、ダニーロ・カイミ、ノヴェリ、トニーニョ・オルタの共同名義作。



ソン・イマジナリオの3rdアルバムも73年リリース。





74年のシヂネイ・ミレイルのこのアルバムも同じ匂いのする作品。



こんな記事をアップしたのも、今日、「73年頃のブラジル音楽って、暗く重たい独特の雰囲気がありますよね。」などという会話とともに、こんな素敵なアルバムを借りたからです。


Francis Hime 『Francis Hime』1973年

僕もこのアルバムが本当に気に入りました。
このアルバムも70年代前半のブラジル、やっぱりそういう感じだった。当たり前なのかもしれないけど。
そして、美しかった。
フランシス・ハイミは、シコ・ブアルキと共作を多く生み出している人で、音楽性もシコ・ブアルキに近い。
彼のアルバムは、77年の『Passaredo』しか聴いたことなかったけど、こちらのアルバムの方がずっと良いなと思いました。
しばらくこれを聴きこみそうです。


ブラジル音楽を人に薦める時、この年代から薦めるのはあまりよろしくないんでしょうけど、
やっぱりどう考えても良いので、気になったのを何度も聴いてみるのも良いと思いますよ。
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