2018年5月15日
Lamp 8thアルバム『彼女の時計』リリース



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夏に散らした小さな恋
この曲は、2003年夏に発売されたタワーレコード新宿店5周年コンピレーションアルバムに収録した曲です。
このCDはすでに売られていませんし、LampのCDに収録して発売できるのはまだまだ先になりそうなので、とりあえず1曲まるごと試聴できるようにしてもらいました。
試聴なので、音質は悪いですが、たまに聴いてみてください。

以下、今年の夏、この曲に寄せた文章です。

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「夏に散らした小さな恋」

「街は雨降り」と同じ時期に作った曲です。
イントロのコーラスは香保里さんが考えて歌ったものです。それ以外のコーラスは僕が考えたものですが、今聴くと、もう少し工夫があっても良かったなぁと思います。
家で曲を作った当時は、カラパナとかテンダーリーフとかハワイのポップスのイメージで作りましたが、結果的には全く違うものになりました。
五線譜が苦手な僕にとって、曲のアレンジをするというのは、憧れであり、挑戦であり、また大変苦労の伴うものでした。
アレンジ自体、今聴くと大したことないのですが、Chorus部のストリングスやホーン、フルートなどが重なり合う部分など、当時は自分なりに上手く出来たという実感を持てた曲です。この曲を録ったことによって、この直後に行った2nd album『恋人へ』のレコーディングに自信を持って取り組めました。

また、歌詞についてもかなり挑戦的な部分がありました。後の「今夜も君にテレフォンコール」というタイトルなんかもそうですが、横文字をカタカナで使うというようなかっこ悪いと感じることをわざと多用しました。
あとから付け足した「ロングビーチを〜」という部分の歌詞やメロディ、コード進行、さらにアウトロの展開なんかも前時代的な感覚を採り入れました。ほとんど理解されませんでしたが、これは〈螺旋階段のように廻っている若者文化〉への皮肉の意味でした。

しかし、そういったことを抜きに、曲としての完成度を高めることや普通に聴いて良い曲だと思えるというところを目指したのは言うまでもありません。

香保里さんのリード・ボーカルはワンテイクで録り終えました。とてもよい感じに歌えていると思います。

染谷大陽(2005/07/01)
| self liner note | 23:06 | - | - |
面影
「面影」

録音されたこの楽曲が持つ良さ、それは永井の詞や声の優しさや儚さだと思います。
コンピレーション・アルバムの発売後、「良さが思ったほどリスナーに伝わらなかったね」なんてことを永井と話していたのですが、最近、僕自身、改めてこの曲の良さを再認識したのでした。
時に優しさは弱さに写る。透明度が高く届きにくい。こういったことはたしかに言えるかもしれませんが、僕らが伝えたかったことは、冒頭に書いたような、そういうことなのでした。

僕はこの曲を初めて聴いたときのことはよく覚えています。
永井が自宅で録音してきたMD、そのMDには6曲入っていたのですが、「面影」が3つの小作品のアイディアとして分けて入っていました。曲の核となるヴァース、コーラスがきちんと入っているテイクにはすでに完成されたコーラス・ワークが施されていました。そのMDには、もっと後に発表することになります「ひろがるなみだ」と「冷たい夜の光」の原型も収められていたのでした。
その中でもこの「面影」は光っていました。僕は特にコーラス部分に入った瞬間の転調と三声のハーモニーの気持ち良さが好きでした。

レコーディングでは、三澤さんのエレピのフレーズそして刻み、それに絡む永井のエレキ・ギター、「朝が来る頃には〜」のくだりのコーラス・ワーク、そして、永井の儚いヴォーカルが気に入っています。特に「強い風が〜」のところはすごく切なく歌えていると思います。
佐々木さんのシンバルも印象的ですね。佐々木さんにどうしてこんなに音が伸びるのかと訊いたところ、シンバルにシズラーという金属が打ってあり、音がすごく伸びるそうです。それがこの曲にすごく合っていると思いました。
香保里さんもアコーディオンにフルート、それにコーラスとどれもすごく綺麗に録られています。アコーディオンのフレーズを間奏と最後とアウトロに流れるフレーズを重ねたのは僕のアイディアですが、録音時、ここをどうするのかを相当議論しました。お気に召していただけたでしょうか。
この曲は、レコーディングする時間がそんなになく、アレンジも他の曲と比べるとシンプルになっています。やりすぎないのが逆に良かったんじゃないかな、と思います。
僕自身のこの曲での貢献といえば、2回目のコーラス後のヴァースのコード・チェンジのアイディアです。「愛の言葉」、「面影」とこのアイディアは自分でもすごく気に入って、自分が作った「日曜日のお別れ」でも同じようなことをやりました。「日曜日のお別れ」に関してはコードをチェンジしたことによる意外性がうまく出なかった気がします。

染谷大陽(2004/12/01)
| self liner note | 02:49 | - | - |
ι屋の窓辺
「部屋の窓辺」

『そよ風アパートメント201』というアルバム・タイトルは、そのアルバムのレコーディング中に考えついたものですが、「この曲をラストに持ってくることで、よりコンセプチュアルなアルバムになる」というようなことを考えたのを覚えています。実は、最初に6曲のアルバムを作ると決まり、選曲をした時点では、この曲とは別の曲を選んでいたのですが、途中、アルバム・タイトルや全体のバランスを考えて、この曲を入れることに決めました。

当時、僕はマルコス・ヴァーリの『Samba’68』というアルバムを聴いて、このアルバムみたいに自分のオリジナルで捨て曲のないボサノバのアルバムを作りたいと強く思っていました。この「部屋の窓辺」もそのプロジェクトの一環として作られた曲なのです。

自分では、ヴァースの間の使い方、そして、コーラスの「風が少しずつ〜」という部分と「此の想いは〜」という部分のコード進行の対比の二つの点が気に入っています。
ヴァースの3つ目のコード、B79を他より長く保つところとかが好きです。

レコーディングではシンセサイザーを使って新しさを出そうと試みましたが、それほど上手くいったとは思えません。
僕は「部屋」という閉ざされた空間がとても好きで、この曲はそんな僕の心理が表れたかな、と思います。

染谷大陽(2004/11/29)
| self liner note | 03:39 | - | - |
ヅ澆竜蔽稘
「冬の喫茶店」

この曲は自分の作った曲の中では思い入れのないほうです。
書いていて思い出したのですが、この曲はたしか陸奥A子の世界観を自分の世界観に重ね合わせて作ったんです。当時、香保里さんが陸奥A子の漫画を半強制的に貸してきたので、読んでみたんです。だからわりと乙女な内容になっているのではないかと思います。

曲自体は意欲的なアプローチがいくつかあるし、けして卑下するようなものではないと思っています。

レコーディングでは、ピアノとオルガンを弾いてくれた矢舟さんの参加によって演奏やサウンドがすごくまとまったと思います。

染谷大陽(2004/11/29)
| self liner note | 00:37 | - | - |
ずL襪瞭鷽
「今夜の二人」

いつものように3人で僕の部屋に集まった時に、永井がアコースティック・ギターで新曲「今夜の二人」を弾き語ってくれました。永井の最初のイメージはフォーキーな感じでした。そのときに録った音は今でも残っています。
永井は、弾き語りながら、ヴァースの部分からコーラスの部分に移る転調、そしてまた、ヴァースの元のキーにテンションを利用して戻る転調を説明してくれました。それに感心したのを覚えています。
それを聴いて幾日か経ってから、僕は16ビートのリズムに乗せてアレンジしてみてはどうかと思い立ち、提案してみました。イントロのギターの裏に入るフレーズも僕がその時に考えたものです。
はじめの時点では2回目のコーラスのあとのブリッジまでは出来ていませんでした。

個人的には、地味ながらも、おがたさんが入れてくれたシンセサイザーのフレーズ、そして香保里さんを中心に3人で考えたストリングスのメロディが気に入ってます。
ブリッジでの永井のアームを使ったサイド・ギターはすごく良いアイディアだと思っています。
ギター・ソロは永井と僕と二人ともアイディアを出したのですが、僕の方を使うことにしました。

染谷大陽(2004/12/01)
| self liner note | 02:10 | - | - |
1足はやく
「雨足はやく」

この曲は今までLampがリリースした中で最も古い曲で、2000年の6月に作ったものです。
「泡沫綺譚」という曲とほぼ同時期に出来ました。その2曲を香保里さんが非常に気に入ってくれて、褒められたのを覚えています。
まだこの頃は、香保里さんと会ってからそんなに月日が経っていなかったので、とりあえず音楽的な信用を得なければと僕は曲作りに熱心に打ち込んでいました。そういう心境だったので、褒められたことはとても嬉しく思いました。
また、この2曲は、永井にも気に入ってもらうことが出来ました。
今考えても、僕という歌わない人間のバンドの中での位置というものが確立されるのに充分な内容だったと思います。

実は、「雨足はやく」の歌詞は、作った当初からそこまで好きにはなれないでいるのです。
しかし「夜の雨が〜」というくだりは、歌詞もメロディもコード進行も良く出来たと思っています。そこの部分は作った当時からすごく気に入ってます。

レコーディングされた音源の方は、メンバーが口を揃えて「一番録音し直したい曲」に挙げるほど気に入っていません。裏を返せば、みんながこの曲に相当の想い入れがあるということだと思います。

はじめ、この曲は、間奏前のワンコーラスは存在しませんでした。しかし、『そよ風アパートメント201』のレコーディングの際に、なにか物足りないということでそこの部分を付け足しました。今となっては、そこがない方がシンプルで良かったかなとも思います。

染谷大陽(2004/11/29)
| self liner note | 04:35 | - | - |
街は雨降り
「街は雨降り」

この曲は、僕にとって、そしてLampにとって大きな転換となった曲です。
作ったのは2002年の6月、ちょうど街は雨降りの季節でした。
ガット・ギターでボサ・ノヴァのリズムで作ったのを覚えています。
それをもっとバンドでやるような感じの曲にしたらどうかと思い立ち、音源にあるようなリズムでやるようになりました。

たしか「夏に散らした小さな恋」と並行して作ったんだと思います。同じ時期に仕上げ、その時のサポートメンバーを含めた4〜5人でスタジオに入り、この2曲を合わせました。
「夏に散らした小さな恋」の方は、永井が「どうアレンジしていいか、どう弾いていいかわからない」というようなことを言っていたように、自分でもどうアレンジしたいのかを周りに上手く伝えるだけのはっきりしたイメージは持っていなかったのです。「街は雨降り」の方は合わせてみたら意外とまとまっていました。

その年の夏、西麻布でのmagnacyで初めてこの曲を披露しました。その時はアコースティック・ギター一本でやりました。それまでは、オリジナルといっても、ボサノヴァのリズムの曲ばかりだったせいか、この曲の評判は意外と良かったのです。
このことが、この後のLampの方向性を決定付けた一つの大きな要因であることは間違いないと思います(もっとも、永井作の「明日になれば僕は」「今夜の二人」などボサノヴァのリズムではない曲があるにはあったのですが、それらはそのころはまだLampの曲であるという認識はありませんでした)。

この曲のハイライトは、「少し冷たい今朝の空気〜」というところにある気がします。ここは自分でもすごく良く出来たと思います。
歌詞の雰囲気もそうですが、コードとメロディの絡ませ方がこの上なく上手くいきました。

レコーディングでは、やはり香保里さんのヴォーカルに尽きると思います。ファースト・アルバムということで初めてのレコーディングだったわけですが、そんな中ですごく伸びやかに歌えていると思います。
この頃の自分たちの演奏に関して、満足できる点はほとんどありませんが、そういうことを含めて考えても、この作品は素晴らしいものだと思います。

染谷大陽(2004/11/29)
| self liner note | 01:31 | - | - |
”の午後に
「風の午後に」

この曲を初めて聴いた時の感触はとてもいいものでした。
いつものように永井と香保里さんと3人で僕の部屋に集まった時のこと、永井が「新しく作った」という曲を、たしか2曲ほど、アコースティック・ギターで弾いて聴かせてもらったのです。そのうちの1曲が「風の午後に」でした。
その時点ではメロディまではちゃんと完成されていなかったものの、鼻歌交じりのその曲はものすごく爽快で、永井のセンスを感じさせるものでした。
実際、ファースト・アルバムを作ると決まったときは、僕の中では、すぐにこの曲を中心としたアルバム構成が思い浮かびましたし、新しいアーティストの1曲目として申し分のない、打って付けの曲だと思いました。永井と香保里さんの二人のボーカルの良い部分が一番ダイレクトに伝わるまさにLampのための曲だとも思いました。
永井がここまでLampらしい曲を作ってくれると思ってなかったので、色々な意味で嬉しかったです。実際、この曲をファースト・アルバムの1曲目に据えたことは正解だったのではないでしょうか。
曲に関して、僕が特に感心したのは、m7に9を入れてM7に戻るとM7がこんなにも心地よく響くんだということです(イントロのコード進行のことです)。
それまでのLampの曲はほとんどヴァースとコーラスの繰り返しだったのですが(それは意図的だったわけですけれど)、この曲にはヴァースとコーラスを繋ぐブリッジがきちんとあった、この曲はそういった点でも1曲目としてのわかりやすさを備えていたのです。

この曲は録るのにかなり苦労しました。録れたものも満足の出来るものではなかったのですが、その時の自分たちの限界でもありました。
永井の考えたイントロのピアノのフレーズやコーラス部分でのハーモニー、香保里さんの考えた間奏のフルートのフレーズなどどれも好きです。
また、レコーディング終盤に、もう今は解散してしまったLPchep3により、ストリングスが入ったのですが、これによってすごく曲のスケールが大きくなりましたし、全体としてのまとまりも出ました。
アウトロにスキャットを入れたのは、僕のアイディアです。

染谷大陽(2004/12/01)

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昨年末、1st album『そよ風アパートメント201』の6曲と「面影」について自分が思うことを(どこかで公開しようと思って)文章を書いてみたのですが、どこにも公開せずにいたので、ここに公開することにしました。
じらしたいわけではないのですが、とりあえず今日は「風の午後に」だけ。
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